JR中央線沿線の中古マンション物件と相場

JR中央線といえば、都心(のみならず、全国レベルで)最も人口が集中するエリアといってもいいでしょう。
東京の沿線にある物件相場は高いのでは?というイメージがあるでしょうが、最寄りの駅や、駅までの距離によって物件の価格は大きく変動します。
どれ位の価格で購入することができるのかをピックアップして紹介します。

○物件購入を考えるなら中古マンションを
オリンピックを2020年に控えて、都心・中心部ではどこもマンションの建設ラッシュです。一時期は、中央線の始発駅周辺(それも高尾など東京駅からはなれた場所)で、願わくば一戸建てを…というファミリー層のニーズが高い傾向にありました。
今は、大型商業施設が近く、利便性が高い都心よりのマンションに人気が高くなっています。

●東京の中古マンション物件人気エリア
2LDKから3DKタイプのファミリー向け物件を探している人の中で、今特に人気が高まっているのが世田谷区・港区・渋谷区・目黒区・千代田区です。
特に千代田区は近年、人口増加率が非常に高く、家族で引越しを考える人が住みたい場所として注目され始めています。

●中央線沿いで物件が多いのは
中古マンションの物件数が多めなのは、八王子、武蔵小金井、三鷹、吉祥寺~新宿です。東京駅に近い新宿は、1980年代物件から2010年代のものまで多種多様ですが、ラグジュアリーな単身向けの間取りが多く、いずれも高額物件です。
おしゃれな町として有名な吉祥寺では、単身者向けから、ファミリー層に人気の3LDKまで間取りがそろっており、現状販売を行っている中古物件には、1990年代から2005年あたりまでのものが多い傾向があります。相場は3LDKで5000万円ほどの価格帯に集中しているようです。

○落ち着いて生活できる中央線沿いのエリア物件は
都心部から少し距離を置き、落ち着いて生活できるという理由で、1990年代以後人気が高かった武蔵小金井や国分には、やはりファミリー層をターゲットにした物件が多く、およそ10~15年経年の中古マンションがそろっています。

●国分は中央線沿い物件で値ごろなラインが
中央線沿いで、家族向けの物件が割と多いのが中野ですが、国分寺あたりまで検索エリアを広げると、中野にある物件価格のおよそ半分ほどの相場となっています。
中央線のその他駅で、八王子市の物件相場も国分寺に通ずる傾向があり、部屋数が多く、ゆったりと家族が生活できそうな間取りの物件が集中しています。
ここ数年は、都心部の単身向けマンションの引き合いが非常に多いですが、落ち着いた生活を送るという意味では、都心から少し離れた中古マンションのよさも捨てがたいですね。
家族または単身の生活スタイルに合わせて、物件相場を比べてみると良いでしょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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