東京近郊には、JRだけではなく都営の地下鉄や私鉄と複雑に絡み合っています。連絡を調べるときには、路線図や時刻表を見る人も多いでしょうが、どれをどのように見ればいいのかわからずに結果遠回りをしてしまっているケースがあるかも知れませんね。
効率よく移動したいというのが利用者の思い。一度しっかり調べてみると、意外と楽に移動できる方法がみつかるかもしれません。
○時間帯で違う 中央線の運行路線
東京に住み始めた人が、一番初めに悩む電車利用。それが「時間通りに電車が来ない」という点でしょう。おおよそ地方出身者の人の多くが「電車は時間に狂いが少なくて定刻に運行する乗り物」という認識があるのではないでしょうか。
しかし、JR中央線は、時間帯や曜日によって運行する電車の停車駅が変わったり、他の私鉄や都営線の遅延に影響を受けたりする沿線だということを知っておかねばなりません。
●曜日と乗車番号を確認
利用する曜日によって、停車駅が異なる快速電車は、慣れるまで毎度乗車する列車の番号とダイヤを確認することをお勧めします。
車体カラーによって見分けるのもひとつの方法。各駅停車は中央線がオレンジ、総武線は黄色等に分けられていますし、これらが走る時間帯、混在する時間帯もあるので見分ける必要があるのです。
●乗車前に路線の状況を確認すること
電車に乗ってしまうと、駅につくまで下車することは難しくなります。(これは当たり前のことですが)東京近郊の電車は、各社乗り合いや連結がとても複雑に絡み合っています。
数分単位で運行している電車のひとつにトラブルがあれば、即他の運行に支障をきたします。路線が長い中央線は、なかでも運行時間の遅延トラブルを受けやすい沿線で、乗ってしまったが最後、なかなか進まずに立ち往生というクレームも少なくないのです。
沿線付近での事故や駅周辺での火災などが、なかでも影響を受けやすいトラブルですが、利用者が多い路線だけに、列車内や駅構内でのわずかなトラブルも遅延にかかわります。
○路線状況や時間を確認するには
乗車する前には、事故や運行トラブルにつながる天候不順、事件が無かったかなど、スマートフォンで検索すると言う人も少なくありません。
各社が提供しているアプリや、運行状況・連絡乗り合い・遅延状況をお知らせする専用アプリを使うと、スムーズな乗換えや時間予測ができます。
●駅ごとの路線運行図も
中央線各駅には、その駅を利用する人向けに、運行や時間を記した路線図を配布しています。利用する人にとっては、自分が乗り降りする駅からどれくらいの時間がかかるのかを図で示してくれているほうが便利ですね。
アプリケーションや各駅の路線図をうまく活用して、自分にとって使いやすいのはどれかを試してみるのもいいでしょう。毎日の移動時間を少しでも快適にするツールを上手に使いましょう。
【著 者 長 岡 利 和】