マイホームを購入する!という思いを現実にするには、たくさんのハードルがあります。環境や仕事、資金、また住まいに求める家族の意見や理想などなど…。挙げだしたらキリがありませんし、全てをひとつの家で実現するのは不可能に近いです。
では、どのようにマイホームを決めればいいのか。その探し方についてのアドバイスをまとめてみます。
○究極の選択 マイホームが必要かどうか
一度建築に着手すれば、(契約書を交わしたら)その時点からマイホームに関して、何かしらの出費が伴います。そして、その建築計画は完了するまで続いていきます。
買うまでに考えていたプランや資金計画と、いざ返済が始まってからの生活は、もしかしたら少々思い違いに感じる部分があるかもしれません。
いずれにしても、購入前までは、いろんな物件と価格を確認するのはタダです。家族(夫婦)で一緒にマイホームのあり方や必要性をきちんと考えてみるほうがいいでしょう。
ここで意見が違っていると、夫婦喧嘩のたびにマイホームについての愚痴や後悔が出てくることになります。
○マンションにするか 戸建てにするか
自分の持ち家に対して、どんなイメージを持つかによってマイホームの探し方は全く違います。
一戸建てを考えるなら、その立地はもちろんのことですが、間取りや住まう環境を自分で選び、想像することからスタートします。
そして、集合住宅(マンション)を選ぶなら、これから建設される新築にするか、または望む場所にある物件から中古マンションを探すか、という在りもの主義となります。
マイホームに対する考え方や理想は、これまで自分がどんな環境で過ごしてきたかによっても違ってくるでしょう。
●マイホームで後悔しない探し方を
「こんなはずじゃなかった」というトラブルの重さは、マイホームに対する想いの強さに比例します。しかし、全ての理想を完全に網羅するマイホームを手にするには、やはりそれ相当の出費を覚悟しなければなりません。
そこで、賢く満足のいくマイホームの探し方としては、譲れない条件を1ないし2項目に絞ることです。
戸建てを選べば、自由な間取りや近隣との距離感、隣近所に騒音で文句を言われることが少ない、といった条件がクリアできます。ただし、修繕やメンテナンスは全て自分で管理しなければなりません。
マンションなら、そのセキュリティの高さが戸建てに勝り、購入するときも戸建てより手続き等が何かとスムーズに進みます。ただ、隣や上下階に済む住人がいて、管理組合などの役や駐車場代・共益費などの、戸建てには無い付き合いや出費が必ず生じます。
気に入って住まい続けられることが、マイホーム探しの最も重要なポイントでしょう。
持ち家に対する想いから、購入する形態、場所、必要な部屋数など、いろんな条件を足し引きしながら、必要充分なマイホームを手に入れましょう。
【著 者 長 岡 利 和】