JR中央線の終電が遅いのは利用者が多いから?

東京に住んでいる人なら、欠かすことができない生活の足、JR中央線。毎日の通勤や通学だけでなく、東京駅や新宿駅など目的に応じたお出かけにとても便利な沿線です。
沿線沿いには大学や人気の住宅地としてシンボル的な駅が多く、都心のにぎやかさと自然ある落ち着いた雰囲気まで感じられる主要電車です。

〇中央線の終電 遅くない?
利用者からすれば、朝早くから深夜まで電車が走っていると、万が一の時や飲み会帰りなど、返る時間に余裕が持ててうれしい限りです。
ただ、最終電車の時間が、ちょっと遅すぎるのではないか?という声をちらほらと聞くのも事実。いったいどうしてそんなに遅い時間まで運行しているのでしょう。

●創業当時から終電は遅かった
明治時代に創業したJR中央線は、当時から利用者ニーズが高く、比較的遅い時間まで運行していたとのこと。現在は、他の沿線も同じ時間帯まで運行取り組みをしているため、中央線だけ早々に終電を終わらせるわけにもいかないのでしょう。
実際に、終電を日跨ぎで運行するのは「利用者が多い以外に大きな理由はない」という話もあり、ごくまれに、高尾行き最終電車に乗客が入りきれないケースもあるらしいです。

●中央線遅延と終電の時間
JR中央線は、東京を横断して隣接県への沿線にスムーズな乗り換えができるため非常に利便性が高いです。しかし、通勤時ラッシュや踏切、事故などの影響を受けて遅延が恒常化しているのが大きなウイークポイントといえます。
中央線の遅延を知らせるスマホアプリもあるほどで、利用者はそれほど驚くこともなく、他の移動手段を検索したり、いつものように怪訝な表情で仕方なしに待ったりします。
深夜帯も同じように遅延理由が発生すれば、当たり前のように終電時間がさらに下がります。

〇中央線の終電がきっかけでバスが走る
JR中央線に乗って都心部からマイホームに向かう車中には、存分に呑んだ人もいれば仕事で疲れ切った人などいろんな人がいます。停車駅が多い分、「まだ最寄り駅まで遠い」と思って気を抜いて、寝入ってしまう人も少なくありません。
終電で寝過ごしてしまうと、目が覚めたときは悲劇・絶望的な気分になります。酔いもすっかりさめてしまいますよね。終着「武蔵小金井」で止まればいいですが、「高尾駅」までたどり着いてしまうと痛恨の極みです。
高尾駅から戻る手段がない終電客のために、年末の忘年会シーズンには「寝過ごし救済バス」を西東京バスが運行しているこのこと。意外と利用者が多いらしいです。

【著  者   長 岡  利 和】


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