マイホームは欲しいけれど貯蓄がゼロ!こんな場合は?

まさかの頭金ゼロ!それでも購入は可能?

マイホームなど住宅を購入する際には、頭金として一定額の購入資金を事前に準備することが一般的でしょう。長い期間ローンの支払いが続くため、できるだけ最初に頭金として入れておけば、将来発生する毎月の支払額を少なくすることができるからです。

しかし頭金の準備が出来ない場合にはマイホームを購入できないのかと言われればそうではありません。頭金を準備できなくても全額を住宅ローンで借り入れすることができれば購入できます。現在住宅ローンは低金利で、将来的に消費税が10%に上がることを考えると今が買いの時期であることは間違いありません。

もしも貯蓄ゼロで購入したいなら

貯蓄ゼロで住宅ローンを利用して将来20年、30年という長期で毎月返済していくことを考えると、できるだけ借入総額を抑えることが必要となります。頭金を準備できない以上、抑えることができる部分は物件自体の価格です。

新築物件にばかり目を向けず、中古物件も候補にすることも必要となります。さらには利便性を追求するばかりではなく、希望エリアを郊外に広げるといったことで金額もかなり違ってくるでしょう。中古物件は古ければ良いというわけではありませんし、あまりに不便な立地条件だと今度は違うことに費用がかかる場合もあります。なるべく時間を掛けて探し、総合的にかかる費用はいくらかという部分での判断が必要でしょう。

持ち家は賃貸住宅にはない費用が発生

賃貸住宅の場合、毎月の家賃や共益費などを支払う必要があります。マイホームを購入すると家賃の代わりに毎月のローンを支払うので、これまで発生している負担は変わらないと思っている人が多いですが、マイホームを購入する際に忘れてはいけない費用、それはランニングコストです。持ち家の場合は賃貸住宅と違って毎年発生する固定資産税、修将来的には修繕費が必要です。

ランニングコストが発生することで、貯蓄ができなかった家計にとっては費用が現在よりさらに上積みとなることにより、家計への負担はかなり大きくなることが予測されます。そうなれば子供の教育費、老後のための資金の準備などが全くできなくなります。それで済めば良いですが、最悪の場合購入した住宅を手放すこととなり、ローンの残債だけを支払っていかなければならないということも考えられます。

頭金を準備できるかは信用の目安?

これまでマイホームを購入するまで賃貸住宅の家賃を払いながら、コツコツ住宅の購入資金も貯めていた家計の場合、マイホームを購入した後も着実に住宅ローンを支払って固定資産税などのランニングコストの支払いにも対応していけるでしょう。頭金を準備して先に支払っていることで、住宅ローンの総額も抑えることができますし頭金の金額によっては期間も短縮することができるはずです。

頭金を準備できるかということは本人が今後の支払いについて、やっていけるとい自信を持つことにも繋がるでしょう。そしてそれは住宅ローンの審査にも関係します。住宅ローンを申し込む際に、金融機関によっては頭金が審査の基準や条件になる場合もあります。将来的にしっかりと支払う能力があるかどうかの目安になることもあるため、マイホーム購入を目指すなら頭金は準備しておいたほうが良いでしょう。

貯金ゼロでマイホーム購入を検討する場合

貯金がゼロでも将来的に給料が上がる予定がある場合、近い将来お金が入る予定があるのでそれを前倒しで返済に充てる予定がある場合など、人によって貯金ゼロでもマイホームを検討する理由は様々でしょう。大切なのは、今後家計に無理なく購入した住宅を維持ができるかどうかです。また、住宅購入によってかかる費用や将来発生する費用についての支払いなど、しっかりと計画をたてることが重要となるでしょう。

【著者 長岡 利和】


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