住宅ローンで目を引くのが、変動金利の低さ。変動金利は、すべての住宅ローンの中でも最も金利が低くなるので、お得感を一番に感じるでしょう。
銀行が毎月公開する住宅ローン金利の幅は、中でも一番低いものを明示します。もちろん金利が低ければ低いほど、元本のほかに支払う利息が安くなります。
ただ、ローンを組む商材の中でも、マイホームは最も長い返済期間になります。その間に起こる金利変動のリスクを考えると、低い金利が長期間続くほうが安心だと思いませんか。
〇変動金利の不安を解消する固定金利
変動金利の見直しは6か月ごとです。ここ2年程は、過去最低ともいわれる金利の低さで推移しています。それも、「これ以上は下がらないだろう」という数値を更新し続けています。
固定金利は、変動金利型の住宅ローンよりコンマ数パーセント上がりますが、わずかの金利差で契約期間中は変わらず継続固定します。
●固定型と変動型 両方のメリットが
固定金利は、固定期間をどのくらいにするか、審査申し込みをした金融機関のローン設定の中にある期間パターンから選択します。
多くは2年、3年、5年、10年という期間から選部ことになりますが、5年未満の短期固定型は、その間の金利が安くなるというメリットを感じづらいでしょう。
前述したように、ここ数年は超低金利のまま、微増することはありましたが、急激に住宅ローン金利が上昇することが沿うてしづらいからです。
そこで、固定金利型を選択する場合、最長期間を選ぶのが得策でしょう。10年固定型を選ぶ人が多いという理由がこれです。
●固定期間が終わったら
契約時に申し込んだ固定期間が満了したら、以後は再び金利タイプを選ぶことになります。これは、契約当初の金利を継続するものではなく、再び選ぶタイミングのローン金利に依ります。
住宅ローンの取り扱いをする金融機関によって、期間満了後につくサービスや優遇も異なります。
最近多いのは、固定期間が終わった後に、通常のローン金利から数パーセントを差し引いて、住宅ローン金利を下げることができるというプランです。
〇固定金利で借り入れるときの注意点
10年までの固定金利期間を満了したら、それまでよりも返済金額が上がることを想定しておきましょう。現在、マイナス金利政策をとっているがために、住宅ローンの金利も低くなっているのです。
これは、経済状態を好転させて、物価上昇と購買刺激、設備投資の増加をねらった国策です。物価が上がって、経済状態が好転した段階で、きっとマイナス金利(ゼロ金利)政策は解除されます。
ずっと「高額融資のメリットが薄い」状態を過ごしている金融機関にとっては、景気が良くなれば少しでも早く、少しでも高い金利設定をしたいはずです。
●借入の申し込みと固定金利の種類
住宅ローンを申し込む時には、マイホームの中身やプランと同じく、金融機関ごとによって異なる金利やサービスの違い、良さと住宅金利率をきちんとチェックしておきましょう。
仮審査を受けたときの金利と、住宅を引き渡してもらって適用される金利が異なることも珍しくありません。
また、近年多くなってきた「がん・死亡保障を付けたローン」や、同行で他のローンを組むと連動して金利が安くなるサービスも増えてきました。
いろんなプランを比較して、ベストだとおもえる固定型を選びましょう。