東京都内で生活する上で欠かせないのが、電車や地下鉄です。移動の手段としてはもちろんですが、目的地に到着するまでの時間を左右する、生活サイクルの肝となります。
どの沿線に乗り換えるか、最寄の駅をどこにして生活するか…電車を制するものが東京ライフを制する、といっても過言ではないでしょう。
都心ならではの華やかな生活から、落ち着いた雰囲気のスローライフまで、いろんな顔を持つのがJR中央沿線です。
○行動の幅が広がる 中央線を軸にした生活
平日は、仕事へ向かうアクセスの良さを一番に優先したいですね。毎日利用する電車だからこそ、少しでもストレスを感じない通勤手段を選びたいでしょう。
学生なら、学校に近い駅の周辺に生活拠点を置くと、通学だけでなく、駅前の繁華街や商店街の近くで生活に必要なものを無理なく揃えることができます。
東京は、他県とくらべて一人暮らし人口が非常に多いという特徴があります。周辺に住む人との付き合いが希薄に感じられるかもしれませんが、一人の生活を快適にするための設備が整っている中央線各駅はとても人気があります。
中でもそれぞれのライフスタイルに合わせて施設が充実している「中野」や「高円寺」「荻窪」「吉祥寺」は根強い人気です。
○東京でスローライフを体感できる中央線
東京駅を出発し、新宿や中目黒を通過する辺りは、まさに「都心」をイメージさせる景色が続きますが、三鷹を過ぎる辺りでは、同じ電車に乗っていることを忘れるほど、のどかな風景が車窓を流れます。
東京で走る電車のなかでも、最も沿線が長い中央線ならではの光景でしょう。なかでも、吉祥寺や国分寺、立川はファミリー世帯層に人気が高く、自然豊かな公園や釣堀、緑が多い町並みもあります。
○近県へのアプローチに最適 JR中央線でぶらり旅
騒がしい都会のなかで仕事をしている毎日には、ほんのひと時でもリフレッシュできるオフタイムが必要です。
ちょっと足を伸ばしてリゾート気分を味わう為にも、中央線近くの住まいを押さえておくといいでしょう。
○中央線住民はこなれた生活向きの人におすすめ
電車ありきの東京生活。中央線沿線には、メトロ線や山手線など、都心(中心部)をめぐるだけではない別の魅力をたくさん潜めています。しかし、すでに電車を中心とした生活スタイルが出来上がっている町が多く、旧国鉄時代からのノスタルジックな雰囲気を、今も残している場所が多いという特色があります。
そのため、新しい建物や流行の先端を行く雰囲気ではなく、落ち着きのあるこなれた生活を好む人にとってはこれが魅力に感じられるでしょう。
【著 者 長 岡 利 和】