東京の電車は混雑している…だけではない。地方出身者なら誰もがきっと戸惑う「遅れ」が、それも結構な頻度で起こります。
電車が遅れるなんてことあるのか?と戸惑う人もいるでしょう。移動手段で電車を使う人の多くは、時間の正確さ大きなポイントにあるはず。車やバスなら、その時の交通事情が到着時間や出発時間に大きく影響します。
電車は、電車しか走らない線を、いかに正確に運行するか…がポイントであって、「何度も遅れる事など想像できない」と嘆く上京者の声をきいたことがあります。
○中央線の遅れる頻度が高すぎる 実際の理由は?
電車が遅れてしまう原因はいくつか考えられますが、実際にそれがこれほどの頻度で起こっているのかと問われると、どれも疑わしい事ばかりです。
●線路上の不具合で遅れる?
中央線は確かに、各線が複雑に、しかも分単位で早朝から深夜まで動き続けています。その整備や点検をいつしているのかと感心してしまうほどです。
ただ、遅れが発生したときのアナウンスに良くある「信号機の不具合」「車両一時点検」。これは真意のほどが疑わしいですね。何かしらのトラブルが発生したのではないかと想像してしまいたくなる理由でしょう。
実際に、このような不具合がこれほどの頻度で発生したら…安全運行に支障がでて実際の事故につながりかねません。
●単純に中央線利用者が多すぎるのでは?
一駅から乗り込む人の多さに、初めて都心電車を利用した人はたじろいでしまうほどの圧を感じるでしょう。
毎日数千、数万人が都心部の電車を何かしらで利用しているのですから、一回の停車駅から人が乗り込む人数、乗り終えるまでにかかる時間も相当なものだという想像ができますね。
一駅で数十秒の発車遅れが続けば、積み重なって数分単位の遅れとなります。数分遅れれば、他の電車との連絡時間を調整しなければなりません。そして、ずれがずれを呼び、どんどん遅れてしまうのです。おそらく、日常的な遅れの多くは、このような少しのずれではないかと考えられます。
○突発的な理由がおこる確率も上がる 中央線利用者の数
絶対的利用者数(毎日通勤や通学で利用するひと)が多い中央線は、その数が多ければ事故や事件が発生する確率も上がるでしょう。
一件の痴漢さわぎ、誰かが駅の中で倒れた、ちょっとしたいざこざやケンカ。おそらく、この様な不測の事態を想定せずに、数をこなすための過密ダイヤを組んでも、混雑が起こってしまうほどの利用者がいるのです。
運行ダイヤは、分単位で刻まれています。一度立ち止まったら軌道修正が難しいという事は簡単に想像できますよね。
快適に利用できる電車を目指しても、利用者が多く運行数を減らす調整は難しく、しかも他の沿線と上手く連絡する必要がある中央線は、遅れるのが当たり前になってしまうシステムから何か改善点はないものでしょうか。
多くの利用者がきっと同じ様な事を考えているでしょうね。
【著 者 長 岡 利 和】