マイホームの新築を考えている人にとって、家そのもの以上に気を使いたいのが「土地選び」です。
好条件の土地といわれる物件を購入して、マイホームを建てるためには、どんなところをチェックすればいいのか。決め手となる条件をいくつかご紹介しましょう。
○土地選びの決め手
用途地域は必ずチェック物件選びは、いまやインターネットで簡単にできる時代です。家を建てるために必要な土地探しも、インターネットで手軽に検索できる様になりました。
ただ、売地の情報を見て、「なんとなく良さそうだからここに決めた!」と決断を急いではいけません。
めぼしい物件が見つかれば、現地に赴いてその周辺条件を確認するでしょう。ただ、ここでひとつ必ずやっておかねばならないのが「用途地域の確認」です。
●業者以外から土地を買うときは慎重に
建築基準法では、その土地に建てられる建物の広さや階数に制限が加わるものがあります。極端にいえば、家がたてられない土地もあるのです。
不動産業を営んでいる会社が仲介に入っていれば、家が建たない地域の土地を「新築条件に最適」とはいわないでしょう。しかし、個人売買で土地を取得しようと考えている人は要注意です。
昔建てられた家が残っている土地に、既存の家を壊してマイホームを新築したい場合、新たに建造物(マイホーム)を建てられない地域に指定されていることもあるのです。
●建てたいマイホームが建てられる土地を選ぶ
土地選びと平行して、新築マイホームをどんなプランにしようかと考えるでしょう。また、夢のマイホームですから、いろいろと想いは膨らませるのも楽しいものです。
最近人気が高まっているのが高層マイホーム。これまでは個人宅なら2階建てまでの建物がスタンダードでした。しかし、土地の狭小化や、家の設備拡張にともなって、3階建て以上の個人宅にも注目が集まっています。
●マイホームの階数 「3階」が決め手に
用途地域によっては、3階建て住居が建てられない場合もあるということを知っておきましょう。決め手は、用途地域のなかで「低層」という文字があるかないか、です。
都市計画にそって用途地域は定められますが、いろんな建物が混在して住み難さや商いのし難さを解消する事を目的として決定します。住居だけを集めて住みやすい環境を作るために、住居専用地域が設けられますが、このなかでも低層住居専用地域は、容積率200%以下が通例です。(前面道路の幅による制限も加わると、条件が更に厳しくなる事もあります)。
マイホームのプランと土地選びを並行している人は、土地と建てられるマイホームかどうか、用途地域の確認をまず行いましょう。
【著 者 長 岡 利 和】