東京駅といえば、全国の電車が運行する上で起点となる、日本陸路の玄関口です。上り・下りを決定する基準とも言える東京駅には連日、移動の目的だけではなく、観光をする人も多く利用しています。
JR中央線の始発駅となる東京駅は、全国をつなぐために、様々な沿線が複雑にからみ合っています。日本のいたるところから集まる東京駅がリニューアルし、さらに人気のスポットとして注目を集めていますね。
という事は、利用する人の目的となる沿線の数が多いほど、乗り換えや連絡沿線までの移動も複雑になるという事。初めて東京駅を訪れた人は、それこそ冒険アドベンチャーゲームの主人公にでもなったかの様な感覚に陥るでしょう。
〇まさに迷路 東京駅の構造をしる
東京駅の前にポンと置き去りにされ、中央線に乗る様に指示をされても、おそらく在来線を使った事が無い観光客や、上京したての人にとっては、この上なく難しい指令を受けたも同然。
とにかく、中央線のほか在来線ホームのある場所を探さねばなりません。
●東京駅の階層 目指すのは「ホーム階」
東京駅の巨大な建物を目の前にすると、まずどこからどう侵入して、何を目指せばいいのかがわからなくなってしまいます。お土産や名産品を売っているお店の並びに思わず目を奪われてしまいがちですが、目的地に行くための道筋をしっかりイメージして動きましょう。
在来線や新幹線の乗り入れがあるのはホーム階。各路線の乗り換え口や商業施設(ノースコートなど)は一階にありますので、ここがひとつの分かれ道になります。
●中央線の案内が少ない?
JR東京駅は、アミューズメント施設化しているように感じます。商業施設だけではなく、あらゆる移動のツールとなく起点の駅ですので、遠方から来る利用者に対しては案内が充実しています。しかし、地元の人(近郊に住まう人)は利用頻度の高さが災いして、案内が少ない様に思えるのです。
案内が多いと上京して初めての人の方が迷ってしまう…こんなジレンマは、今後の生活の中で慣れていってください…というところでしょうか。
●中央線に乗るには東京駅一階の…
東京駅に入ってすぐ、(丸の内北口・中央口・南口のいずれから入っても)新宿、高尾方面に向かう中央線乗り口にたどり着けます。階段またはエスカレーターのある付近を注意してみていると「中央線」と書かれた構内看板が目に入るはずです。
広い構内のどこに乗り場があるかわからないという不安があると、奥までどんどん侵入してしまいたくなる気持ちもわかります。ただ中央線を利用するなら、「駅の奥まで入らない」のがポイント。
毎日中央線を利用している人ならごく当たり前のことかもしれません。しかし、冬休みや春休みを利用して東京に住む家族に会いに行く人や、中央線沿線に目的地がある人は、迷わずに移動するためのシミュレーションをしてお出かけする事をおすすめします。
【著 者 長 岡 利 和】