住宅ローンの支払い内訳 保証料とその相場は?

銀行からの融資やローンの審査など、初めて聞くこと・することが色々と重なると、次にするべきことを考える前に、促されるがままに行動してしまう…という事はありませんか。


住宅ローン審査を行うときや、ローンの本申し込みをする時、とてつもなくたくさんの書類に目を通し、何度も何度も実印をあらゆる書類に押印していきます。
関係するすべての手続きを理解していれば問題は何もありません。ただ、ローンの返済が始まってしばらくしたころに、ふと「あれはどういう意味だったんだろう」という事も無きにしも非ず。
ローンの返済額と金利はそれなりに理解できていても、保証料っていったい何なのかが分からないという人もいます。何を保証するものなのか、それが返済のうちどれほどの金額に相当するのかを考察します。

〇住宅ローン保証料とは
住宅ローンは、家を購入する人が銀行から融資を受けて、建物代金を一括清算してもらい、その後に借り受けた銀行に建物代金を割賦で支払うものです。このシステムは通例ですが、万が一ローンを支払えなくなってしまったらどうなるのでしょう。

●ローンが払えなくなった時のための保証料
例えば体調不良や病気、ケガ、転職による給料減など、長い返済期間にはいろんな理由が絡んできます。その理由がもとで住宅ローンを返済できなくなった時、その家と融資のその後はどうなるでしょう。
銀行対借受者の互いが直接に返済を探り合うなら、滞った時点で抵当権を実行することも可能です(実際にするかどうかは銀行次第ですが)
仮にローン契約者が毎月の返済額を返せずにいたら、融資していた金融機関は保証会社から残りローンの額を支払ってもらいます。この後は、保証会社とローン契約者のやり取りが始まるのです。

●保証会社と住宅ローンの関係は
金融機関に対してローン残高を一括返済した保証会社は、肩代わりをしたローンの代金を契約者に対して催促します。これは契約者個人を守るためではなく、銀行が安心して貸付をし、ローンの回収が滞った場合の保険的な役割と考えることができます。

〇保証料が不要の住宅ローンも登場
以前は金利も高く、保証料を払わないという選択肢がなかった事もありましたが、近年は保証料を無料にする金融機関も増えてきました。

●実店舗があるかないか 
この保証料が必要になる金融機関は、実店舗があって実績も長いという傾向があります。反対にネットバンクやモーゲージなどは実店舗がありません。このような金融機関は保証料が0円というケースもあります。

〇保証料の払い方
保証料が必要な金融機関にローン審査を申し込んだ場合、一括または分割で保証料を支払うことになります。
まず保証料を一括で払う場合、本体価格の数パーセント(金融機関によって違います)をローンとは別に準備して支払います。相場に近い数字の例として、2パーセントの保証料で本体価格が4,000万円とすると、80万円の保証料がローンの外枠で必要です。
分割払いをする場合は、ローン返済金額に抱き合わせるように算入します。内枠とも呼ばれますが、相場では申込金利に0.2%ほど上乗せして住宅ローンを借り受けます。
金融機関によって保証料の外枠と内枠、保証料なしなど、勧める返済プランは異なります。疑問や意向は断られる事を考えずに、どんどん質問して、不安を解消してから納得の上で契約する様にしましょう。

【著者 長岡利和】


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