住宅ローンを前倒しで返済する 繰り上げ返済のススメ

マイホームのことを考え始めたら、住まう家の内装や部屋割り、広さやリビングの日当たりなど、家そのもののプランや建物設計に思考が集中しがちです。
しかし、そのマイホームを維持していくためには、やはり資金と返済プランをしっかりと考えながら、選んだ住宅ローンに理解と納得をしておかねばなりません。

〇住宅ローンは勧められたものがベストではない
金融機関やモーゲージなど、住宅ローン商品を扱う融資先によって、利息や返済プラン、賦課することができる特約や特典が異なります。 
もちろん、一般的に知られる銀行の融資等以外にも、勤務先の財形や共済互助会など、仕事先で融資のあっせんをしている団体もあります。
現実的な生活スタイルには想像力が働きますが、月にいくら返済してトータルでいくら返すことになる…という数字にまつわる話となると、苦手意識が先行して、具体的に考えられないという人は意外と多いのです。
しかし、家で過ごす生活を維持するためには、やはりお金が必要ですし、不要な(余分)なお金は支払いたくないでしょう。そのためには、むしろ積極的に返済計画と総返済額の計算をすべし!だと言いたいところです。

〇返済計画を前倒しするメリットは
住宅ローンの申し込みが終われば、あとは月々返していけばいい…のですが、少しでも金利を抑えたいなら、ローンを繰り上げ返済して前倒しの支払いを行いましょう。
通常の返済額には元金分と利息分に充てられますが、前倒しで支払った額はそのまま、元金に充当されます。
繰り上げ返済でローン残高が減った分、利息は支払わなくても良くなるのです。
また、「少しでも多く返済し、できるだけ短く借りる」がローンを賢く利用するコツです。
前倒しで支払った元金分は、残りの返済額に割り付けするのではなく、返済期間を短縮するのがおすすめです。
せっかく前倒しで支払って元金を減らしたのなら、その減額分の利息軽減効果が高い期間短縮型を選んだほうが、ローンを早く終わらせて利息も減らすことで一石二鳥となります。

〇前倒しで払い込む時の注意点
ふいにまとまった資金が手元に入ったから、住宅ローンにガツンと当て込もう…というのは願ってもないことですが、住宅ローン減税の申告中である場合、融資残高によって住宅ローン減税の対象から外れる場合があります。
少しでも貯蓄がまとまったら、繰り上げ返済して元金を減らそう!という発送も好ましいですが、金融機関によって、または繰り上げ入金額によって、前倒しで払い込む際に手数料が発生することがあります。
こまめに繰り上げして、そのたびに手数料が掛かるのも考えものです。手数料をより少なく(できれば0で)前倒しの支払いができる方法を選ぶようにしましょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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