住宅ローンの保証料って一体何の費用なの?この意味が分からないまま、ローンの申込をしていませんか。住宅ローンを扱う金融企業によっては、保証料が必要ないところもあります。また、月の支払額に上乗せするか、まとめて一括で支払うのか、ローンプランによっても異なります。
住宅ローンの申し込みをする前に、保証料の仕組みをきちんと理解しましょう。その上で、融資を受ける先を選ぶようにしましょう。
〇何を保証する料金なのか?
住宅ローン融資とは、金融機関に申し込んでまとまった金額を借り受けること。一括で費用を支払えない人にとっては、この住宅ローン融資が降りるかどうかがマイホーム所有のカギともいえます。
住宅ローンの借受先を選ぶときに、多くの人は金利に注目します。借りたお金にいくら上乗せすることになるのか…。返済総額にかかわる大事なポイントです。ここで見逃してはならないのが保証料の料率です。
●保証料は借りた金融期間に支払うものではない
住宅ローンは、順当に返済額を毎月支払うことが前提です。しかし、数十年にわたる借金を返済している途中、不測の事態が起こって返済が滞る可能性も十分にあります。
返済能力があるかどうかは、審査の段階で見極めがなされますが、金融機関は指定した保証会社との三者間契約を取り付けます。万が一返済が滞った場合には、保証会社が住宅ローンの残額を金融機関に支払い、債務者(ローン申込者)はその後、保証会社に対して返済をします。銀行が貸し倒れを防ぐために保証会社と契約をし、保証会社と債務者は保証委託契約を結ぶ、そのために必要なのが保証料なのです。
●住宅ローンの保証料はいくら?
例をあげると、とある都銀で1000万円の借入れに対して、返済期間10年なら86,000円ほど、最長期間の35年ローンなら207,000円ほどの保証料が発生します。仮に3000万円の融資を35年ローンで受けた場合、保証料はおよそ621,000円となる計算です。このように一括で保証料を払い込む外枠方式と、通常金利に上乗せする内枠方式がありますが、あくまでこれは一例で、各金融機関によって設定額(上乗せ率)は異なります。
〇保証料がないローンのウイークポイント
住宅ローンの金利がコンマ数%上下するだけでやきもきしてしまうのに、さらに保証料を払うなんてもったいない、と感じる人もいるでしょう。一部モーゲージやインターネットバンキングでは、サービスの一環として保証料を0にするプランも増えています。
ただ、保証会社を介さないということは、返済能力の審査がシビアになることを意味します。返済がしっかりできる世帯だという信用と収入が審査の条件となるので、審査に通りにくい傾向があります。また、保証料は不要でも、その他事務手数料が高いケースもあります。
住宅ローンを選ぶときは、金利はもちろんですが総額で一体いくら返済することになるのかを計算し、吟味することが大切です。出費を抑えながら、マイホームを手に入れられるプランを検討しましょう。