マイホーム計画をスムーズに進めるためのポイント

家づくりは初めてのことだらけ。いったい何から始めればいいのか戸惑う事も多いでしょう。マイホーム計画を段取り良く進めるために、押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。

○どんな暮らしをしたいのか 明確にイメージを詰める

家を建てたらどんな生活を送りたいか、理想ばかりを追い続けても現実味が持てないまま先に進みません。実際に家族が住まう方向性をしっかりと話しあって決めることが大切です。

●今の暮らしをどう変えたいか、からスタート

夢を追い続けると形の見えないまま話がまとまりません。そこで、まずは「今の暮らしで不満に思う事」を考えてみましょう。リビングが狭い・玄関が散らかる・台所が使いにくい、など不満点を洗い出して、それを一つずつ解消していくとリアルな住み心地の良い家に行きつきます。

●ライフスタイルの変化を考える

今の理想を突き詰めていくと、10年20年先の家族の住み良さに合致しなくなるポイントがあるでしょう。子どもの受験や独立、二世帯住まいの可能性など、あらゆるシーンを考えて将来の快適な生活も加味しておくことが大切です。

●気になる土地を見つけたら建築条件をチェック

予算とエリア、広さなどの条件に合う土地を探すのも家づくりの一環です。情報をたくさん持っている不動産会社に希望を伝えて、見合う物件を探してもらいましょう。お目当ての土地が見つかったら、購入を決める前にその土地にかかる建築条件を必ず確認します。新興住宅地の場合、提携している住宅メーカー・景観統一のための必須条件などに縛りがある場合もあります。

○依頼先が決まったら手続きもスムーズに

住宅のスタイルと建築地が決まったら、次は多くの手続きや確認事項が待っています。一つ一つをきちんとクリアしていくと、現実的な引き渡し日が見えてきます。

●相見積もりで比較検討

理想の形を実現できそうな依頼先を3社程絞って、見積もり依頼をしてみましょう。ラフのプランが上がってきたら、概算の金額も気になるところですが、まずは要望がしっかり反映された内容かを確認します。後の追加や仕様変更は、予算をオーバーさせる要因になります。

●見積もり+依頼会社の信頼度で決める

どんなに素晴らしいプランを安く見積もってきても、営業担当者と話がうまくかみ合わず、会社の体制にも違和感があるなら、その後の具体的な話し合いでも疑いと不安の気持ちがぬぐえません。結果がすべてではなく、プロセスを大切にして親身になってくれる依頼先を選びましょう。

●建築確認前までが勝負 

間取りや建材、住宅設備など細かなプランが決まったら、家以外の付帯工事部分の費用も明らかになります。契約書類が届いたら、その場で印鑑を押すのではなく事前に契約書を預かって一通り確認しましょう。工事請負契約を結んだら建築確認申請を行いますが、申請後に構造部分の変更がある場合は再度申請をやり直さなければなりません。許可が下りるまでに数週間~1ヶ月ほどかかるので、申請前のチェックは慎重に。

理想を一つの形にして住宅を決めるのは、難しくもあり一番楽しい時間でしょう。長く快適に住まうために、しっかりと先の将来を考えながらプランを練って具現化していきましょう。

著者:長岡利和


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