不動産トラブルのリスクを回避 担当者との信頼関係

不動産をどのあたりで探すか、購入時期はいつくらいを予定しているか等の計画が具体的になってきたところで、不動産会社を頼って相談しに行く人は多いでしょう。その時に注意したいのが、きちんと自分たちの要望を伝えるという作業を怠らないという事です。購入者側の要望をはっきりと販売員や営業担当に伝え、後悔しない・リスクを負わない買い物をするために、信頼できる販売員と良い関係を作りましょう。

○遠慮せずに相談をしてみる

不動産会社を訪れるのは一社とは限りません。納得がいき、気持ち良く購入できるパートナーを探すことこそが実は非常に大切です。マイホームを新築で考えるなら、気に入ったハウスメーカーやデザイナーの施工実績を中心に探すことになりますが、実際に購入までのおせわをしてくれるのは担当者となる人です。住宅のデザインや設計は非常に良いけど、担当者がどうしても気に入らない、信用するにはリスクが大きすぎるからその住宅を諦めた・・・という判断をする購入者がいるのも事実です。単に商品を購入するにとどまらないのが住宅担当者との関係。ローンやスケジュール管理など、ある程度信頼を元にお任せしなければならない手続きに加えて、その担当者が持っている知識や融通、起点の良さに頼る場面も多くなります。まずは、購入する立場として、希望をどんどん担当者となる人に投げかけてみましょう。どの程度説明を尽くして頑張ってくれるか、無理なことは無理だとジャッジを明確にしてくれるか。目先の付け焼刃的な過剰情報、強引なセールスをするタイプの担当か否か。このように、物件や購入対象物の相談をしながら、担当となる人と人間関係がうまくいきそうかどうかをある程度見極めながら、不動産会社を回って見ることがリスク回避に繋がります。

○信頼できる販売員のポイント

ただ人当たりの良いイエスマンが信頼できる販売員だと思ってはNGです。出来ると一旦ジャッジした後に「実はできなかった」という事態は、特に住宅購入の場合、とても大きなリスクとなります。一番やってほしくない失敗は「土地を購入できるはずが買えなかった」というパターンです。購入するつもりで訪れているはずなのに、販売側の都合や条件の不一致なので購入できませんでした、という失敗は、マイホームを立てるつもりの購入者にとって後戻りできない緊急事態となります。

●代替案を提供できる

望む条件を並べれば、専門家の販売員からしてみると「絶対不可能だろう」という、素人に判断付かないこともあるかもしれません。そのような時にこそ代替案の提供ができる担当者は信頼できます。要望に出来る限り沿う形で、方向性を正しながら希望に近い代替案は、長けた担当者出なければ難しいテクニックです。

●進んで同行して物件見学してくれる

忙しい中でも、出来る限り購入希望者に付き合って同行し、現地を見学してくれる担当者が望ましいでしょう。「見ておいてください」といわれても、購入者は何を見ればいいのか戸惑います。同行するという事は、ある程度その物件に対して知識を備えて、説明が可能でなければ出来ません。施工などのポイントも、マニュアル通りではなく自分の経験や勉強で得た知識を元に話をしてくれて裏付けと安心感を与えられる担当者が理想的です。

○まとめ

不動産という目的物の購入であっても、信頼できる担当者から購入できなければ満足度が下がるだけではなく、あと後にまで尾を引くリスクをはらむことになります。さまざまな相談ややり取りの中で、信頼が置ける担当者かどうかを自分なりに判断し、安心して任せられる担当と会うことが、マイホーム購入を成功させる要素の一つとなります。


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