マイホームを購入しようと思うきっかけやタイミングは人それぞれ。「マイホームが欲しい」という願望から具体的な購入に向けての「マイホーム探し」というアクションを起こすまでにかかる時間も異なります。実際に購入しようと思い立って即実行を開始すると、いろんなことが後手になり、あわただしい中で夢も描けず仕舞い。マイホーム購入への想いを楽しむ余裕が無くなってしまいます。一定の流れをあらかじめ理解しておくと、いざという時の行動もスムーズに行えます。
○「1.予算 2.プランニング 3.住宅ローン」が三大柱
欲しい家の事を思うと、間取りや設備、周辺環境や住まい方をあれこれ考えるのが楽しくなってくるでしょう。すると、住まうマイホームの建物にばかり気を取られてしまい、大事な資金面の問題やローンの段取りが後回しになってしまいます。
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予算ありきのマイホーム選び
戸建住宅とマンション、新築か中古か。マイホームをどのように決めるかというスタートから選択を迫られます。理想は誰しも「住みたい環境を全て備えた家」でしょうが、実際に購入することができるかどうかは別問題です。理想を突き詰めていくと、現実に購入できる家の形にたどりつけません。まずは、購入後の維持を第一に考えて予算をきちんと明確にしておきましょう。物件価格の他に、土地購入価格や諸費用、購入後に払う外溝費用や税金もしっかり押さえておきましょう。
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プランニングを上手くまとめていくには
家族の理想を全て叶えるマイホームを完成させることができれば、それが最も幸せなことですが、実際のマイホーム購入には戸建ならば土地条件、集合住宅ならその設備と近隣住民の関係も大きく関わります。現実を直視する勇気を持ちましょう。全ての理想を叶えようとすると、注文住宅でも無理な場面があるかもしれません。そして、「ここだけは譲れない」というマイホームの形をひとつ決めておくことが大事です。不動産会社や住宅メーカーを通じて、マイホームを手に入れるまでの長い時間、担当者と完成までずっと関わっていくことになります。まずは、その不動産企業が信頼できるか。親身になって相談に乗ってくれるか。住宅プランを立てるにあたり、充分に信頼出来る担当者と出会えたら、自分たちの譲れないポイントを元に、いろんな物件を見てみましょう。
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比較要素が多い住宅ローンの選択
どの金融機関で住宅ローンを組むか。これもあらかじめ情報を収集して、金利の種類や返済方法も具体的にシュミレーションしておくことをお勧めします。勤め先を通じて融資を受けることができる財形や、モーゲージ、一般金融機関の取り扱う住宅ローンなど、購入資金の調達方法と返済の方法も多種多様です。月払い額とボーナス払い額の返済額割合を設定したり、変動若しくは固定金利の選択をしたりする場合は、銀行の融資担当と話を勧めることになります。金融機関が勧める商品のいいなりにならず、自分たちできちんと返済額と金利払い方法を意識しておきましょう。マイホーム購入は、まず住宅の購入資金を現実的に受け入れることがスタートです。購入可能な予算と、住宅規模や諸費用の準備などを明確にして、寄り道なしでスムーズな流れに乗りましょう。
【著 者 長 岡 利 和】