JR中央線の通勤ラッシュと混雑回避の方法は

東京に向かう朝の通勤ラッシュは、全国的に見ても有名で、地方に住む人々が見ればまるで蒸気を逸した光景とも見えるでしょう。郊外から都心に向かう人の波と合わせて、東京近郊に住む人も重なった時間に移動を開始する朝の通勤時間帯は、毎日混雑しているのが日常の光景と言っても過言ではありません。
なかでも、都心に近く、生活の利便性も高いことで人気のある中央線沿線の、通勤ラッシュ事情について、状況や込み具合はどのようになっているのでしょうか。
これから中央線沿線への引っ越しを考えている人にとっては、非常に気になるところでしょう。

○中央線各駅の混雑状況
JR中央線を主線として、東京山手線と埼京線の乗り継ぎ化可能になる新宿駅は、昼夜問わず混雑する駅として知られていますが、中央線快速の中野駅―新宿駅間の混雑は、朝の通勤時間帯ラッシュのベスト5に入るほどの混雑率です。新宿エリアに向かう乗車率は常に180パーセントを超え、7時台後半から9時前まで込み合っている状態が続きます。

また、八王子に近い駅の上下線とも、常に混雑しているようなイメージが強いです。朝の東京に向かうラッシュは、国分寺から武蔵野にかけて乗車率が急激に高くなります。
帰宅時間帯のラッシュも激しく、立川あたりまでは常時乗車率は高い状態が続き、椅子に座って乗車するのは難しいでしょう。

●中央線でもラッシュを避けられる?
生活圏として、また通勤や通学の利便性が高いことから考えても、中央線は非常に魅力があるエリアです。朝のラッシュさえ我慢できれば、その他に何の不満もないというほど、中央線はラッシュが激しいことでも知られています。

ただ、通勤時間帯を少しずらす、また目的駅まですこし迂回するルートを探索することで、過酷なラッシュを回避することは充分に可能です。
特に、中央線は移動に便利な駅が多いですが、快速ではなく各駅停車を利用することで、多少時間はかかるものの随分余裕を以って乗車することができます。
各駅にとまる分乗車時間が長くなるので、朝家を出る時間を早めるだけで、ゆったりとした快適な通勤が実現できます。

中央線で余裕を以って乗車するためには、始発の列車を狙うのも一つの方法でしょう。高尾・八王子・豊田からわずかに始発の電車がありますので、座って通勤もできそうです。しかし、始発乗車を狙って早い時間から行列ができますので、出発時間より数十分ほど早く並ぶようにしておきましょう。
帰宅時の通勤ラッシュを避けるには、新宿にでてライナーに乗車するという方法もあります。

東京はどこも混雑するというイメージは否めませんが、中央線以外を上手く利用して、また各駅停車を選択することで、通勤ラッシュの辛さを避けることもできます。目的地に応じて、少しでも楽に移動できるルートを探してみるのも良いでしょう。

【著 者   長 岡  利 和】


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