資産価値が下がりにくいマイホームの特徴は?

家を一軒購入する決意をしなくても、住まいの形は賃貸で一生過ごすという選択もあるはず。それでもやはり住宅を所有したい!と思う理由に「資産として残るから」とお考えの人もいるでしょう。

ただ、マイホームで生活をする期間が長くなればなるほど、「減価償却」が起こります。
もともと購入したままの資産価値を保つことは、毎日その家で過ごす限り無理なことです。生活し続ける内に、破損もしますし老朽化は確実に進みます。
しかし、全部の家が例外なく同じように劣化していくわけではありません。設備や用いた建材、生活の仕方や使い方、メンテナンスによって、資産価値の現象を最小限にすることもできるのです。

○資産の価値を住宅で計るには
住宅は、安心して住まえる丈夫なものが、最もその価値を見いだせるポイントとなります。では、家の価値を上げるためにはどんな点を考慮しておけばいいのかが気になりますね。

●価値維持のためのポイント4つ
まず、地震が多い日本では、「①耐震性」「②耐久性」の高い住宅が資産価値を上げる条件となります。1981年以降に建築許可申請をした住宅であれば、新基準に分類される、耐震性により厳しい条件の許可を元に建設されているはずです。
外装や屋根に用いる建材で、耐久性や防火性が高いものを使用しておけば、メンテナンスも楽になりますし、住宅の価値を上げる要因にもなります。
「③省エネ性」も注目ポイントです。光熱費がなるべくかからず資源の消費を抑える効果がある設備を用いた住宅であること。
そして「④バリアフリー」で凹凸が少なく動線維持を考えて設計された住宅は、身体機能が低下した時や介護・介助が必要になった時を考えて大きなプラスとなるでしょう。

○住みやすい家は資産価値が高い
同じように生活するなら、少しでも快適に過ごせる住宅を選びたいと思いますね。初めから窮屈や不都合に目をつぶって毎日を過ごすより、ストレスなく生活できる住宅のほうが価値は高くなるという事は容易に判断できるでしょう。
誰の目から見ても、「あの家は良いね」と言われるような住宅は、メリットを感じる点があればある程、資産価値を上げることに繋がります。

●住みたい家の条件と資産価値
日当たりが良く、空気が家の中をきちんと流れて換気性能が良く、セキュリティ性に長けている。また断熱性能が高く、音漏れが極力しないように遮音性能が高い。
このような住宅は、資産としての価値も充分に高く認められるでしょう。

○まとめ
新築・中古問わず住宅を購入する時は、やはり予算が気になる所ですが、すべてを低グレードにして予算を抑える方法は、最適と言えないことが多いです。劣化が激しくなりメンテナンス費用もかかります。
住まい始める時に、「快適性能が高い」と感じられるポイントをいくつか押さえておくと、家そのものの価値を上げることにつながります。

【著  者  長 岡  利 和】


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