マイホームのイメージとインテリアについて

念願のマイホームを購入するために、数年かけて計画を立てるという世帯も多く、その計画期間中に抱いた夢や理想を、自分の住まいに取り入れたくなる気持ちも強まることでしょう。
せっかく購入するなら、あこがれのスタイルを実現したいと考えますが、特にマイホームでの暮らし方を左右しスタイルを決定づけるインテリア選びは注意しましょう。

○このマイホームに何年住まうかを考えて
購入する年代によって、選ぶ間取りやプラン、生活スタイルや家での過ごし方が異なります。若い世代の家族がマイホームを購入する場合、ハウスメーカーのオリジナルプランに多い「カントリー風」「スタイリッシュ」「ナチュラル」「北欧風」などのイメージをもとにした特徴の強い住宅に目が留まりがちです。
まずは、家の雰囲気を決定づける外観や内装の中に住まう自分の姿を想像してみましょう。

●マイホームのイメージは外観プラス庭で決まる
住まう生活の基盤は、家の中での暮らしなのですが、どうしても外観のイメージに左右されて、好みのままにマイホームを決めたくなってしまいがちです。購入時に20代だった夫婦が、子供を独り立ちさせる頃にはその家に十数年住み続けているということになります。
この間、嗜好が変わらなければまったく問題はないのですが、年齢を重ねるうちに好みが変わり、マイホームのイメージと自分の嗜好が一致しなくなったというケースは珍しくありません。外構・外装はその家のイメージに大きくかかわりますが、住宅の中で特にこまめな修繕や変更をすることが難しい箇所でもあります。
住まい続ければメンテナンスが必要な時期も訪れますが、一定期間はその外観で行こう、という意思疎通を夫婦で話し合って決めることが大切です。

○住まい始めのインテリアはシンプルに
マイホームを購入するときに、インテリアにもこだわりたいというときは、まず始めはできるだけシンプルにしておき、照明やテーブル、壁掛け画などの取り付けや変更が可能なもので特徴を演出する方法がよいでしょう。

●住まい続けるうちにインテリアに飽きが
好みの変化が起こるかもしれないのは、致し方ありません。子供が成長している間に、こだわりのインテリアから機能性重視にシフトすることも考えられます。
生活の変化や年齢、ライフスタイルの変化に対応できるように、インテリアを設計しておくのがベストです。

●インテリアで長年の居住でできた小傷を隠す
内外装ともに、マイホームのメンテナンスを行うタイミングで、インテリアを見直すとよいでしょう。家の中は日々の生活で、小さな傷や汚れが順次増えていきます。
数年も立てば、目にもはっきりわかるほどの傷や朽ち感が出てきます。インテリアや内装を一新すると、それまでの住み慣れた空間に変化をつけることもできますし、老朽を感じる箇所の目隠しや修繕にも一役買ってくれます。

【著  者   長 岡  利 和】


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