マイホームローンの選び方 成功とリスクを考えて

今、現在のタイミングでマイホームの購入に踏み切ろうと考える人の多くは、「超低金利時代のうちに」という思いがあるでしょう。ここ数年、国の金利政策も手伝って、日本国内の金融市場では、住宅ローン金利が下げ止まりません。

実質1パーセント以下で大きな額のマイホームローンを組むことができれば、数年前に推移していた3パーセントほどのローン金利と比較しても、元金によっては金利分だけで数百万円もの差がうまれることもあります。
借り換えを検討している人も多いでしょう。新たに住宅ローンの審査を行う人も、借り換えを検討中の人も、最も目を引くのが変動型金利の低さではないでしょうか。うまく借り換え・審査実行をしてローン返済総額減少を成功させたいところです。

○変動金利と固定金利の違いは
変動型住宅ローン金利は、数ある住宅関連ローンの中でも最も低金利の商品と言ってもいいでしょう。変動型金利は年間に数度の金利見直しがあり、各金融機関でその利率も若干異なります。短期サイクルで金利が変更するため、金融関連の世論や国策の流れの影響に、タイムリーに反応しながら金利が増減しやすいという特徴があります。
固定型金利は、契約期間(5年・10年・全期間)の間は、契約時の住宅ローン金利をそのまま引き継ぎます。ローン審査時ではなく、ローンの実行があった月の金利が契約期間中にずっと変わらず続くという点を知っておきましょう。

○安心高めかリスキーで安めか 成功するパターンと傾向
将来に対して常に計画性をもって見通しを立てたいという人は、例外なく全期間固定型をお勧めします。住宅ローン完済時にどれほどの利息を支払うことになるかまで、ローン実行時に確定するので、あとは資金計画を実践するのみです。
ただ、同じ元金を借りるなら、変動型金利で申し込みをして、マイホームにかかる総額を少しでも減らしたいという世帯ももちろんあります。

●変動型金利で成功しやすい人は?
変動型金利はリスクが際立って紹介されることも多いですが、うまく利用すればリアルにマイホームの費用を大幅に減少させることができる金融商品です。
これからのことを、誰も確実な予測をすることはできません。景気が良くなる・金利が上昇するなどの経済的傾向が、タイミング(きっかけ)となって微増・減少を繰り返します。このタイミングでフットワークよく、固定型金利に借り換えるのが、割安マイホーム成功の秘訣です。
そして、頭金や生計にある程度の余裕があり、返済額が上昇してもさほど困らない人、貯蓄癖を備えている人は、変動型金利でもさほど問題はないでしょう。
変動型金利は、他の固定型と比較すると、その金利の安さに大きな魅力を感じます。月単位でマイホームローンの返済金額が変化することもあり得るのが変動型金利です。
金利を抑えた分を優雅に過ごす、という発想ではなく、もしもの金利上昇に対して、しっかりと備えることができるかがすべての成功ポイントと言えるでしょう。

【著  者   長 岡  利 和】


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