マイホームを買おうと決意したら、その時から限られた時間の中で、にいろんなことを決定する場面に迫られます。ゆっくりと自分らしくプランを練ることができるのは、新築一戸建てを建てようと思い立った人のみ。中古住宅、マンションなど、すでに建物が現存している物件を購入する際は、他の購入希望者との兼ね合いもあり、あれよあれよと急かされている気分がすることもあるかもしれません。
そこで、実際にマイホームを購入した人が感じた「こうしておけばよかった」「○○をしておいたほうがいい」という注意点を上げてみます。ぜひ参考にしてみてください。
○思わぬマイホーム関連の出費にまつわる注意点
・「住宅ローンや税金など、手数料や諸費用がかさんでしまって当初の資金計画が水の泡。もっと出費を抑えるべきだった」
高額な買い物ゆえに、マイホームを無理に購入しようとすると、数十万円単位でのしかかる購入後の固定資産税の額を見て青ざめることに…。数千万円という額面を日常的に見慣れてしまうと、ついつい気が大きくなって、満足度の高い豪華仕様のマイホームになってしまうという注意点があります。実際に生活が間々ならなくなり、マイホームを買ったことを後悔したくはないですね。
気を引き締めて、現実的な予算組と資金計画を練りましょう。
・「住宅ローン減税を受けるための確定申告がまったくわからずに、直前で焦ってしまった。きちんと勉強をしておけばよかった」
住宅費用にまつわる話でよく聞くのは、初年度の確定申告についてです。サラリーマンにとって無縁と思われていた確定申告をするというだけで、苦手意識を抱いてしまいますね。あらかじめ知識を一通りインプットした人の中には、意外に簡単だったという声もあります。
○現実に生活をする視点で注意点を探す
マイホームに対する思い入れが強い人ほど、理想を求めすぎて良い点へのイメージを膨らませがちです。実際にその家(マンション)に住む自分を想像してみるということが大切です。
・「スタイルが気に入ったマンションだったが、購入した後で治安があまり良くないことを知った」
外観の良さや、理想的な内装のモデルルームに一目ぼれをして購入…という動機に突き動かされてしまうと、ほかに見ておかねばならない注意点に気を配れなくなってしまいます。
一度購入すれば、なかなか引っ越しも難しいものです。実際の住環境を自分の目で見て、周辺の環境を確認しておくべきでしょう。生活のしやすさは、周囲の環境によってかなり左右されます。
・「窓が多くて採光がいいけど、防犯面で注意点が多くて…」
流行の天窓や採光窓など、自然の光を取り入れながら生活する環境は誰もが憧れるでしょう。中にいる状態を常に想像して、明るさを求めてしまいますが、前面道路や周辺の建物との位置関係を調べておくというのが防犯上の注意点として大切な事柄です。
明るい部屋にするために設置した窓が、死角からの住居侵入に適した窓になってしまっていませんか。セキュリティの問題が生じるきっかけとなる仕様は、避けるようにしましょう。
実際に生活を始めて、改めて気づく注意点も多くあるようです。あらかじめ想定しておくだけで、不安や不満が解消されるポイントも多々ありますので、一つずつ着実に解消して、マイホームの満足度を高めましょう。
【著 者 長 岡 利 和】